JSTV
このニュース見ましたー。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120620-00000059-zdn_n-inet
いきなり話は変わりますが、JSTVというのがありまして、ヨーロッパで日本のテレビ番組を見ることができるものです。僕は子供におかあさんといっしょ、等々を見せるために(最近はフックブックローがお気に入り)、しょうがなく契約しています。
なんでしょうがないかというと、
つきづき契約料が約5000円(約50ユーロ)だから。たった2チャンネルなのに。アホか!平清盛も見てるししょうがないから払うけど・・・
他の相場を見てみると、私が契約しているテレビのオプション表を見ますと、
- BBC / CNNワールドニュース:それぞれ100円
- BBCプライム:200円
- その筋では有名なBabyTV:100円
- ナショナル・ジオグラフィックTV:400円
- pack CINEMA Premium(フランスの映画専門チャンネル5個のパック):700円
- 中国のチャンネル:たいてい880円。無料のチャンネルCCTVなどもある
いや日本のテレビ番組は面白いですよ。金もかけてるだろう。でもここまでの相場を受けて、5000円ってどうなんだよ。
ぜったいこれ天下りですよね。JSTVに経産省とかから天下りしてんだどうせ。まちがいない!・・・かどうかはわかりませんが。
でまあどういうことが起こるかというと。
フランスではわりと日本文化の人気が高いというのはそれなりに有名なことと思いますが、文化だけでなく学校で外国語の日本語選択をする人が結構います(しかもパリの中でも普通の街よりは高級住宅街の方のリセに用意されていたりする。お金持ってる人たちってことですよ)。僕が日本人とわかると「コンニチハ〜オゲンキデスカ〜」と言うのが約束(Bonjour. Ça va? というフランス語定型句の日本語直訳)。その次に来るのはたいてい「ボクハ(ミヤザキ|キタノ)ガスキデ〜ス」てな感じ。映画の国ですからね。
日本の文化に興味を持って日本語を勉強したので、日本のテレビを見たいと思ってJSTVというのがあるのを知って大喜びした、という話をよく聞くのだが、契約した人は見たことがない。50ユーロというアホみたいな値段に幻滅してやめました。って言ってる。
というわけで、まず第一に日本国は、フランス人が合法的に日本の番組を見る手段を閉ざしているわけですが、でも勿論大丈夫。Youtubeやパンドラがあるし。
しかし、ま違法ダウンロードうんたら法とかいうのが通れば、当然こういうところへの日本人によるアップロードは少なくなりますよね、当たり前だけど。
そしたらフランス人は日本文化をどうする?見なくなるだけですよね。「じゃあ日本に行って日本のDVDを買おう!」とか「じゃあ日本に住もう!」とかいう酔狂な人もいるかもしれないけど。
まあでも、もともとが違法ダウンロード禁止によって小銭稼げると信じてる人たちだ。どうせフランス人がYouTubeやパンドラで何を見ようが、日本のレコード会社やテレビ会社になんのメリットもないのは変わらないって思ってはいるんでしょう。
それが長期的に日本に何をもたらすのか、僕にはわかるような気がしますが。
日本が衰退しているっていうのは、世界が変わって否応なく引き起こされている、というよりは、日本が自ら身を引いて衰退への道を選んでいるというほうが正しいのですかねえ。
追記:
いやでも考えてみたら、どうせ中国人が中国語字幕付きでアップロードしてくれるから、海外の人々の日本の番組視聴率はあまりかわらないかも、と思った。まあそれでいいや。どうでもいいや。
追記2:
6月26日、Anonymousが日本政府とレコード協会に宣戦布告とのニュース。あ〜そう来たか〜。外国人が反応するだろう、というところまでは読めてたけど、Anonymousときたか〜。これを予想できてればかっこよかったのになあ・・・