前回の雑感
前回の記事ですが、何人かの方がされた冷静な指摘である、「あの件の店主の言動は確実に障がい者差別的と言えるのか?」についてはおっしゃるとおりで、確実に間違いなく差別的と言うには難しいところがあるかもしれません。この点お詫びいたします。前提条件として、「店主が差別的な感情を持っていたか」に関わらず「発言自体が差別であるかどうか」が問われる件であると思いますが、であるとしても、これが差別だと言い切るにはやや微妙な感じですかね。
私が前回挙げました(実のところ、ここだけ読んで後は帰ってもらっていい感じで書いたんですけど)
- 日本人は、「かくあるべし」という規範に沿おうとする。あらゆる面において。
- 欧州人は、「こうであってはいけない」という規範に沿おうとしているようだと私は思う。で、「こうであっていけない」以外は自由で良い、みたいな感じで。
ですが、これは当然私のオリジナルの考えであるはずもなく、「菊と刀」の欧米の「罪の文化」と日本の「恥の文化」を稚拙に書きなおしたという程度のものです。id:hisawoooさん、こんな感じでよろしいでしょうか?(短すぎ?)フランスにこれが当てはまるかと問われると、私は当てはまるなと思っていますが、「当てはまるな〜」という感想の域を出るものではありません。
ところで前回記事でわりと多くの方が論点のずれた非難をされており(冒頭の件はずれてませんよ)、自分の日本語力の至らなさに申し訳ない思いを抱いているところです。前回の記事の構成というのは、
まためいろまさん他海外在住者が変なこと言ってる、議論がかみあってない感がある
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もしかすると欧米と日本の規範意識の違いがこのズレをもたらしているのでは?
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その規範意識の違いを元にして、例の件の受け取り方の違いを説明できるように見えた
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私は個人的には欧米の規範意識のあり方って結構好きですが、日本にそのまんま持ち込んでいいかどうかはわかりまへん
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いずれにせよめいろまさんが言ってることは変だ(でもその心情は自分としては理解しないでもない)
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ところでフランスの接客サービスはウンコである
って感じなんですけど、どこに激しい非難を巻き起こす要素があったのかわかりませんが、まあなったものはしょうがありません。「なんでフランスなんかを見習わなきゃいけないんだよボケ!」みたいな反応しちゃった人は是非読み返してもらいたい気もしますが、そんなことする気もないと思うので特に求めません。
「フランス人はお店悪く無いって言っている!」っていうコメントあったみたいですが、私の周りのフランス人は「いや、運べば?」って感じでした。これについては前回記事の最後に「人それぞれ、分布でしょうね」って書いてありますから、フランス人のランダムサンプリング集団のデータでも持ちだされない限りは、そんな感じで私の方は構いません。私は「これは仮説である」という程度でしか語っていないのに何を無理やり読み取りたかったのでしょうか。特に意味がないコメントという感じです。
一方、id:Midas先生から、まあブコメを残すくらいには値するエントリであると判断されたことについてはとても光栄に思っております。深遠なので理解できていない部分があるかもしれません。今後とも宜しくお願い致します。
あと共感していただいたり、「まあ面白いね」というくらいのコメントを残してくださった皆様方、ありがとうございます。励みになります。Facebookだったら「いいね!」を押したいところです。