雑感

id:mobanamaさんのブクマ経由で、讀賣報知とかいう新聞?が昭和20年に、近代化のためには漢字を廃止せよ、と提言していたのを読みました。

http://kstn.fc2web.com/s20_kanjihaisi.html

ああ、よかった。実施されなくて。

こんなことがありました。

私はフランスにいて、ラボでフランス語学講習とやらを受けている(受けさせられている)のですが、当初メンバーは私と中国人、ドイツ人、デンマーク人だったのだがデンマーク人はすぐに国に帰り、ドイツ人はさっさと習得したため、私と中国人だけが引き続き講習を受け続けました。ドイツ人は、僕は大学でフランス語やってたから、などと言ってくれたのだが、実のところ僕だって大学での第二外国語はフランス語だったのでなんの慰めにもなりゃしない。やっぱり欧州の言葉はそれぞれ言語的に近いのでしょう(自分の語学能力が・・・ということは考えないことにする)。

さて、基本的には英語ベースでの講義なのであるが、中国人のほうがたまに英単語がわからない。わからない。フランス語がわからないのはともかく、英語までわからないと、何を伝えたいのかも伝えられない。なんて言えばいいんだろう?となる時は僕に漢字で書いてもらいます。

「新娘、新郎」

と書いて、この左側を言いたいんだ、という。そうか、多分新婦のことだとわかり、brideだよと言うと、講師が、ああbrideね、それはmariéeよ、となる。

どうでもいいことですけどこういう小さいことが積み重なって、日本と中国はやはり文化的近縁だと認識して、仲良く平和な未来になることを夢見ています。漢字が残っててよかった。

ちなみに彼の故郷の近くはlotusをよく食べるんだという。フランス人はえっ、lotusって食べるものなの?と反応するわけだがこれはレンコンのことだ。



ところで追記ですが、ごくたまにフランスやパリについて書いた日本人の文章を見るとき、「(アジア人として)差別的に扱われた」というような記述をみることがあります。が、少なくとも現在のパリにおいてこれはおそらくほとんどありません。なぜそう思うかというと、前述のデンマーク人がいっつも言っていたのです。「また差別された。フランス人キライ。」と。

そうです。確かにパリジャンは差別します。自分たち以外の全てを。特に日本人だから、アジア人だから、差別されてるわけじゃないんです。スロバキアとは違うんです(知らんけど)。その点は安心して、みなさん海外旅行はフランスに行こう。