国内初のバイオバンクが、ついに!・・・っておーい

なんですとー。

国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)は新年度から、患者の血液や診療情報を蓄積する「バイオバンク」を整備する。国内初の取り組みで、5万件以上の試料やデータを集め、研究者に提供する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120104-00000517-yom-sci

国内初!・・・って、んなわけないでしょー。これが国内初どころか日本はイギリスと並んで世界で最初にバイオバンクを整備してるんですけど。

この記者さんにすっかり忘れられてしまっているバイオバンクジャパンはこちら。いとうまい子さんの輝く笑顔を拝むことも出来ます。サイン入りです(なんで彼女なの?という疑問はなしで)。2003年ころから始まってます。

http://biobankjp.org/public/pdf/seika_hayami1.pdf

NatureさんとこのNature Reviews Geneticsもこう言ってます。

Large-scale biobank projects, such as UK Biobank or BioBank Japan, have received broad public attention

http://www.nature.com/nrg/journal/v12/n11/full/nrg3083.html

public attentionに日本のマスコミは含まれていなかったのか・・・

Nature Medicineも、ローンチ時の2003年の時点で、(批判的ではあるが)取り上げている。

Japan is pushing ahead with a new five-year, $180 million project to build a bio-repository of blood and tissue samples from 300,000 citizens suffering from cancers, diabetes, rheumatoid arthritis and other common diseases.

http://www.nature.com/nm/journal/v9/n8/full/nm0803-982b.html

国循の先生がそんな軽率なことを言うとは思えないので、なにかもう少し慎重に言った言い回し(どこが国内初であるかをもう少し詳細に語ってたんじゃないかなあ)を豪快にぶった切ってこんなことになったのだろうとは思うけど。

紙面に載る前に訂正されりゃいいけどねえ。